ロウブロウとdoodle art
アート界のパンクロックとも呼ばれる自由奔放、キッチュなアートです。自由奔放ゆえに長くファインアートとは対照的な位置に存在しています。ファインアートを愛する人々からはその誕生から正当な評価を受けたことがありませんでした。
しかし玉石混交の自由な表現方法の中にはdoodle artへと繋がる「宝石」のような作品が眠っているのです。
ロウブロウから原石を見つけ、磨き、宝石にするのがA2CAFEなのです。
A2CAFEの提唱するdoodle artには「母」とも呼べる「ロウブロウ文化」があります。
doodle artを楽しむのに、アメリカ、ロウブロウ文化抜きには語れません。
doodle art誕生には、アメリカンポップアート、中でもロウブロウと呼ばれるムーブメントが大きな役割を果たしました。ロウブロウは「高尚なもの(ハイブロウ)」に対するアンチテーゼではありますが、決して肩肘を張ったものではありません。
アメリカの自由が生んだ、キッチュな文化です。例えばスケートボードやサーフボード、自動車のグラフィック、パンクロックなどのジャケットアート、ストリートに描かれるウォールアートなどがアメリカにおける「ロウブロウ」とカテゴライズされてますが、非常にあいまいなものです。当初、とてもアートと呼べる代物ではなかった「ロウブロウ」。しかし、DoodleArtへの萌芽はしっかりと芽吹いていました。
ロウブロウは「ポップ・シュールレアリズム」とも呼ばれていますが、一般的にどちらがこのアートを正しく表現しているかは意見が分かれています。ロウブロウにしても、ポップ・シュールレアリズムにしても、ニッチでキッチュな嗜好であることには変わりありません。
「ロウブロウ」はとても自由な表現方法。自由ゆえに玉石混交です。ファインアートを愛する人々からは眉をひそめられ、正しく評価されることはありませんでした。60年代にアンディ・ウォーホルやリキテンスタイン、キースへリングらがポップアートをファインアートの領域まで高めても、ロウブロウはロウブロウのままでした。
60年代といえばヒッピー文化が花開いた時代。アンダーグラウンドであり続けるロウブロウはヒッピー文化とも融合し、刺激的な意匠を生み出し続けていきます。その後、パンクロックとも密接な関係を築き、非常にエネルギッシュなジャンルであることは間違いありません。初期のロウブロウアーティストたちはパンクロックのジャケットアートとしてファンに支持され、使い捨てに近かったロウブロウは初めて「鑑賞」される立場となりました。
「ロウブロウ」が作品としての市民権を得始めたのは80年代。ロサンゼルスをはじめニューヨーク、東京などで頻繁に個展や展覧会が開かれます。特にロサンゼルスではロウブロウの中で、より洗練されたイラストレーションが「ファインアート」への昇華を始めました。
doodle artの誕生です。